犬の疥癬について|犬猫の治療なら広島市konomi動物病院

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病態

犬疥癬はヒゼンダニの寄生による皮膚疾患です。

表皮の角質層のに寄生すると疥癬トンネルを作り、その中で産卵や排泄をします。ヒゼンダニは約14日間で虫卵から孵化し成虫へと成長。皮膚を傷つけるだけでなく、ダニの虫体や排泄物などに対するアレルギー反応によって非常に強い痒みが起こります。

犬から犬へ広がるだけでなく、人にも一時的な皮膚症状を起こすことがあるため注意が必要です。

特徴的な分厚い鱗屑(フケ)に覆われる「角化型疥癬」と非特異的な皮膚症状が現れる「通常疥癬」に分かれます。

角化疥癬はヒゼンダニが多く寄生しています。

原因

ヒゼンダニによる感染が原因です。

感染経路として、感染している犬やキツネなど野生生物との直接的な接触(多頭飼育)、感染した犬が使用したタオルなどを介した間接的な接触が挙げられます。

症状

初期では激しい痒み、紅斑、丘疹、鱗屑(フケ)、痂疲(かさぶた)、脱毛などがみられます。

疥癬が慢性化すると、皮膚が厚くなる、色素沈着、脂漏、広範囲の脱毛、細菌やマラセチアの感染などがみられることがあります。

診断

皮膚掻爬検査によって診断を行います。角質層を広く掻爬するようにサンプルを採取。

角化疥癬では鱗屑の多い部分では虫体や虫卵が簡単に検出されます。対して通常疥癬ではヒゼンダニの寄生が少ないことから、皮疹の目立つ場所や、耳介、肘部分、飛節(かかと)など多くの部位から検査する必要があります。

皮膚掻爬検査で検出できない場合は糞便検査にて虫卵が検出される場合もあります。

治療

ノミダニの駆虫薬を投与します。1回投与することで4週間後にはヒゼンダニと臨床症状の消失が期待できます。

非常にかゆみが強い為、アレルギー性皮膚炎に伴う痒み止め薬の投与も効果的です。

約1ヵ月間は皮膚の状態を経過観察していきます。

同居犬がいる場合には、すべての犬に対して駆虫を行うことが重要です。ヒゼンダニは乾燥した環境では長い生存できないので、疥癬の犬に使用したタオルなどは60度以上の熱湯を用いて死滅させましょう。

予後

ダニが駆虫されることで痒みや皮膚炎は徐々に改善していき脱毛した部分にも毛が生えてきます。

適切な駆虫治療を行えば予後は良好です。