異物摘出ー開腹手術
ペットはよく異物を飲み込んでしまいます。それが飼い主様の気が付く範囲であればよいのですが、知らない間に食べてしまっていることも多々あります。そんな異物がおしりから便として出てきたり、吐き出したりしてくれればまだ大丈夫なのですが、詰まってしまうと腸閉塞を引き起こし重大なトラブルとなります。今回は複数回の嘔吐を主訴として来院いただきました。レントゲンにうつるようなものであれば診断が楽なのですが、大抵はレントゲンにうつりません。その時は超音波検査にてじっくり腹部をスクリーニングする必要があります。入念な超音波検査にて診断がつけば迷わず早急な開腹手術が必要になります。今回はうまく異物を取り除くことができましたが、手術する時点で腸管が壊死して、麻酔から醒めないケースもあります。そのあたりのリスクマネジメントは飼い主様にしっかりお話をしたうえで、治療するようにしています。異物を摘出し、元気になってくれるペットを見ると非常にうれしくなり、この仕事をやっててよかったと思えます。