去勢避妊手術
去勢・避妊手術について
【去勢・避妊手術のメリット/デメリット】
繫殖をお考えかどうかが決め手です。統計的に見て、手術をしたほうが平均で2~3年長生きすることが分かっています。
▶去勢手術(オス)のメリット
精巣・前立腺の病気予防
性格が穏やかになる・攻撃性の軽減
犬のマーキング行動・猫のスプレー行動の抑制
縄張り意識が減り、喧嘩が減る
ストレス軽減(繁殖できない環境下の性衝動は動物にとってストレスの原因です)
▶避妊手術(メス)のメリット
望まない妊娠を防ぐ
乳腺の腫瘍、子宮・卵巣の病気予防
猫の発情期の鳴き声軽減 犬の発情出血がなくなる
ストレス軽減(繁殖できない環境下の性衝動は動物にとってストレスの原因です)
▶避妊・去勢手術のデメリット
活動量低下のため体重増加の可能性がある (専用フードへの切り替えや食事量の制限でコントロール可能)
【時期の目安】
▶生後6~7ヶ月ごろ
(※特にウサギの避妊手術の場合、生後半年を過ぎると内臓脂肪も多くなるため、半年から遅くとも1才ころまでの手術をおすすめしています。)
初回発情前に行うことによって、高い確率で病気の発症を予防できることがわかっています。発情の回数に応じて疾病発症率が上がってしまうので、タイミングが重要です。
またオスの場合、本能的行動が現れる前に手術をすることで、犬のマーキング行動や猫のスプレー行動をする癖がつきにくいといわれています。
※年齢を重ねると手術や麻酔に対するリスクも上がります。リスクを考慮したうえでも、より早期に手術を行うことをおすすめしています。
【期間】
▶1泊2日(日帰り希望の場合はお申し付けください)
送迎サービスもございますので、ご希望の方は予約時に併せてお知らせください。費用や時間についてはできるだけ柔軟に対応いたします。
手術受付の流れ
1.受付
2.術前検査(手術当日)
3.手術
4.退院(翌日)
5.抜糸
受付方法
窓口・電話・メール・インターネット(ホームページ)にて対応しております。
※休日:火曜日午後・土曜日(予約診療可)
初診の場合でも受付可能です。
送迎対応をご希望の場合はその旨をお申し付けください。
電話番号:082-516-8030
メール:info@konomiah.com
インターネット受付は以下より↓↓
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手術に関する注意事項
▶体調面に関して 手術は基本的に体調が良いときのみに受付をいたします。
健康状態が良さそうにみえても、術前検査を通して問題があれば手術を中止することがあります。
体調が不安定な場合は手術前に簡単な問診を行います。
発情や生理中であっても不妊手術は受付可能です。▶留意点 野良猫の手術の場合は、その旨をお申し付けください。
ご来院時の注意
胃の中に食べ物がある状態で麻酔を使用すると、誤嚥や嘔吐から窒息の恐れがあるため、手術当日の絶食は必須です(前日までは通常通り・飲水は問題ありません)
もし何かを食べてしまった場合には手術を延期しますので、遠慮なくお申し出ください。
手術の内容
全体の流れとしては、 ご来院→術前検査→麻酔→手術→術後管理(入院)→自宅管理→抜糸 となります。
- 傷の状況などにもよりますが、手術当日から抜糸完了まで約10~14日程度を想定しております。
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術前検査
血液検査を主体とした術前検査を行います。
手術を実施するための麻酔が導入可能かどうかの検査になります。
※基本的に手術当日に行います。前日までの検査を希望の場合はご連絡ください。
※野良猫の場合は術前検査を行わない可能性があります。麻酔について
リスクを少なくするため、術前検査を受けていただいた上で、安全で適切な麻酔を行います。
方法としては、注射や吸入麻酔などです。
当院では吸入麻酔による導入・麻酔維持を得意としています。多少時間と費用がかかる部分はありますが、できるだけ、血圧を下げないように安全面を最大限に考慮して、施術を進めるようにしています。手術
体に負担のかかる麻酔時間を短縮するため、迅速かつ確実に進めていきます。
去勢手術(雄)
摘出範囲:両側の精巣 ※場合により片側の精巣が体内に残存する潜在精巣という状態の場合もあります。
その点は術前に触診にてチェックしています。
当院の去勢手術はシーリングシステムという、体内に縫合糸を残さない術法を提供しています。
縫合糸を残さないことで、縫合糸反応性肉下腫などの疾病を予防することができます。手術時間
犬:10~20分
猫:5~15分
ウサギ:20~30分去勢手術の様子になります。精巣の摘出の際に、精菅・血管を確実にシーリングしていきます。
避妊手術(雌)
摘出範囲:両側の卵巣および子宮
乳癌の予防につながるという意味で、初回の生理がくるまでの生後6~8か月くらいの間に済ませることを推奨しています。手術時間
犬:30分~50分
猫:30分~40分
ウサギ:30分~40分術後管理について
【入院管理について】
1泊入院の上、経過観察をさせていただきます。術後は定期的に呼吸状態や心拍、体温などを確認して状態を観察します。
当院は住居併用店舗となっており、院長ができるだけ見回り等を行っています。
入院室前にはいつでも処置ができるように処置台がございますので、体調の急変や異変にもすぐに対応いたします。医療設備も充実しておりますのでご安心ください。また、LINEによる情報提供システムもございます。お預かりの際に当院用のLINE登録カードをお渡ししており、ペットの写真や動画を随時配信しています。多くの方がご利用いただき、満足していただいています。
【自宅管理について】
退院の際に注意事項をお伝えいたしますので、それに従って管理を行ってください。出血やゆるい便が見られる、精神不安定など、気になることがあればすぐにご連絡ください。
【注意事項】
▶傷・体調のチェック
手術は体に小さな傷をつくることになりますので、血が出ていないか、傷が開いていないかなどの確認を自宅でしていただく必要があります。
もし、傷の状態に問題があったり、気になるようなことがあれば当院にご連絡をお願いいたします。
また、術後数日間は元気がなくなることがよくあります。特にメスの避妊手術やウサギの手術では食欲が無くなるなどの症状が比較的出やすいので、その点はご留意ください。▶抜糸までが手術という考え
傷口に特別に消毒などのケアをする必要はないのですが、化膿させないことが重要です。
そのために、術後しばらくはカラーの装着または術後服の着用をお願いいたします。
動物は傷口を舐める傾向にありますので、特にエリザベスカラーは外してはいけません。
また、場合により内服薬を処方しています。
問題なく抜糸が完了すれば、早ければ翌日からシャンプーなどが可能になります。
※猫の去勢手術は傷口の癒合が早いこと、陰嚢を縫うと余計に気にすることから、抜糸の作業はありません。
術後しばらくしてカラーを外してあげてください。▶体重の変化について
去勢・避妊手術をすると、一般的に性ホルモンが分泌されなくなることにより活動量が減り、食欲が増す傾向にあります。
そのため、術前と同じ食事を与えていると肥満になる可能性があります。
術後に食事を変更する必要はありませんが、体重の増加が顕著となる場合は、食事管理が重要になる場合があります。専用の食事も販売されていますので、ご確認ください。【抜糸】
退院後10~14日を目安に来院いただき、抜糸を行います。(所要時間:約5分)
その際に何か心配なことやご不明点があれば併せてお伺いいたします。乳歯抜歯について
去勢手術や避妊手術の中でよく遭遇するのが乳歯遺残です。
- 乳歯遺残とは、本来抜けるべき乳歯が自然に抜けず、永久歯と並んで二枚歯になってしまう問題で、治療が必要です。
- 放置しておくと、歯並びが悪くなったり、汚れがたまりやすく歯周病の原因にもなり健康面に重大な支障をきたすことがあります。そのため、 当院では乳歯遺残を確認したら、去勢や避妊手術の際に抜くように心がけています。
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よく犬歯において乳歯遺残が認められます。
専用の道具を使い、丁寧に乳歯を抜歯します。少し出血がありますが、すぐに止まります。
大事な家族の小さな体に麻酔をかけてメスを入れるのは、やはり不安や心配も大きいと思います。疑問や不安を解消してから、手術に臨めることがベストだと考えておりますので、何かご質問などあればお気軽にご相談ください。