骨肉腫
骨肉腫は骨を起源とした悪性腫瘍です。悪性度が強く、基本的には外科的処置を選択することがほとんどです。また、場合によっては強く痛みを伴うため、最終的には安楽死を選択されるケースもあります。当院でも断脚などを代表とした外科的対策をオススメすることが多いのですが、飼い主様の意向や罹患動物の状態により抗がん剤などの内科的な対策をとることもあります。近年、抗がん剤は改良がすすみ副作用も少なくなりました。とはいえ、本疾病は抗がん剤の効き目が出にくい腫瘍でもあります。可能な限り多くの種類の抗がん剤を取り揃え、最良のものを提案するようにしています。そして多剤をうまく併用することにより抗がん剤が効かなくなることをできるだけ防ぐようにしています。あとはマイルドな外科的手法としてサーミアやアブレーションといったレーザーを使用した治療法もあります。即効性はありませんが、次第に腫瘍が退縮していく部分は抗がん剤の効果と似ています。