誤飲
串の誤飲の症例です。誤飲した際には早期発見で可能であれば吐かせることが理想的です。しかし、時にそれができない場合があります。サイズの大きなものや、鋭利なものがそれにあたります。今回は自然嘔吐したものの吐き出すことができなかったということで、その場合も吐かせても効果は期待できません(吐かせるのは注射をうつだけなので、非常に簡便でやりやすいのですが)。そこで次の手として内視鏡による摘出があげられます。麻酔処置は必要ですが、切開するわけではないので日帰り処置が可能です。ただ、内視鏡も胃内に異物があることが条件で、かつ胃の中ができるだけ空っぽでないといけません。そこで今回はというと早期発見でしたので、異物は胃の中であることは確実であり、自然嘔吐していることから胃内は空間ができている可能性が高い判定です。実際に内視鏡を実施すると異物の確認ができ無事に摘出することができました。内視鏡でも取り出せないような場合は、開腹手術を実施するしかないかもしれません。日ごろから誤飲誤食には注意をすることですね。