内視鏡検査から診る犬の胃腸炎
内視鏡検査から診る犬の胃腸炎
胃腸炎について
日常の診察の中で、胃腸炎の症状はよく見受けられます。吐いたり下痢をしたりがそれにあたります。
胃腸炎になる原因はさまざまです。
異物の誤食、食あたり、ストレス、精神的なもの、寄生虫感染、アレルギーなどです。
ただ、ほとんどの場合が突然起こるもので、これといった原因はありません。
生き物ですので胃腸炎など、病気にはなるものです。
とはいえ一時的なものであればよいのですが、長期にわたり胃腸炎様の症状が続くのはよくありません。
しっかり食欲があって、元気があるうちは大丈夫なのですが、さすがに1週間以上続くと元気がなくなることもしばしば。
内視鏡検査について
当院では内視鏡検査を実施することが可能です。
内視鏡検査の強みは肉眼で色調をもった画像検査を立体的に診ることができる点です。
例えばレントゲンや超音波検査でも胃腸の状態を知ることができますが、あくまで平面的で白黒画像でしかありません。
腫瘍や潰瘍により、吐いたり下痢が続くような場合は内視鏡検査の出番かもしれません。
一方で、食道、胃、十二指腸といった上部消化管までしか検査できないのが内視鏡の弱みでもあります。
大抵はそこまで検査できれば十分なのですが、小腸全域を調べきれないというのはあります。