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猫の縦隔型リンパ腫

病態

胸腺が腫瘍化することで、胸腺が肥大化し、多くの場合、胸水の貯留が認められます。胸腺は若齢個体で発達している傾向があり、発症は1~2歳といった若齢猫で比較的多く見受けられます。

症状

基本的には悪性腫瘍特有の症状を示します。食欲の低下、嘔吐、体重減少などです。胸水がたまっている場合は息苦しさから呼吸困難を呈します。猫では普段みられない開口呼吸をすることもあります。若齢の場合は病状の進行が非常に早く、治療には緊急を要することが多々あります。

診断について

リンパ腫の診断はレントゲン、超音波診断により腫瘍発生部位を特定することが重要ですが、中でも顕微鏡による細胞診断が非常に有効です。幼弱で異型性を伴った独立円形細胞が確認されればリンパ腫の可能性が非常に高いと判断することができます。

治療

リンパ腫の治療は可能であれば第一に外科的切除、次に抗癌剤投与になります。縦隔型リンパ腫の場合、胸水が貯留していることが多く、手術で治癒させることは非常に難しいと思われます。心臓に密着しているということもあり、メスを入れるというよりは抗癌剤による治療がメインになります。リンパ腫の抗がん剤治療は非常に研究がよく進んでいます。時には完全寛解を数年にわたり得られるケースもあります。長く生きて、QOL(生活の質)を獲得するためにも抗癌剤の治療をおすすめしています。また、そのほかに胸水の貯留がある場合は必要に応じて、胸水の抜去処置や利尿剤投与をおこないます。

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