犬・猫の脛骨骨折整復手術|犬猫の治療なら広島市konomi動物病院

犬・猫の脛骨骨折整復手術|犬猫の治療なら広島市konomi動物病院

犬・猫の脛骨骨折整復手術

脛骨骨折について

脛骨は腓骨と合わせて下腿骨と呼ばれます。高いところから落ちてしまったり、交通事故にあったりして骨折してしまいます。臨床的によく見受けられるのが、サークルやカーテンなどに足が引っかかってしまい、その際に動物が狂ったように暴れまわることで骨折してしまうケースがあります。

診断

骨折の診断はそのほとんどがレントゲンによるものです。レントゲン検査を行うことで骨折の程度、および手術の必要性や手術の方法などを検討します。

レントゲン検査を行う際に痛みで暴れてしまうこともあります。あまりに痛がる場合には適宜鎮静処置を行って検査することがあります。

また、レントゲンでははっきりしにくい場合にはCT検査を実施することもあります。CT検査まで実施することは少ないのですが、複雑な骨折の場合には有効な診断方法となります。

手術について

脛骨骨折ではしばしば整復手術が必要になります。髄内ピンを用いた方法や骨プレートを使用した整復方法が一般的にです。

当院ではその治療の確実性から骨プレートを使用した整復を主に行っています。

手術は全身麻酔を行ってすすめるようにしています。皮膚や筋肉を切開して骨折部位を露出させます。

骨折部位を確認できたら、その骨に合った骨プレートを用意して、整復していきます。骨折の治療では、その骨折面をしっかり合わせて、もともとの骨の位置にちゃんと整復してあげることが重要です。そして、なおかつ、使用するプレートは体格にしっかり見合ったものを選択していくことが肝心です。

しっかり整復ができれば、切開した部位を縫合糸を用いて閉鎖すれば手術は完了となります。

術後は2週間程度エリザベスカラーを装着して生活することが基本となります。そして、数カ月間は運動制限などをしつつ、骨が癒合するのを待つ形になります。

また、当院では術後半年程度でプレートの抜去手術をすることを推奨しています。プレートはそのままにしておいても問題は少ないといえば少ないのですが、プレートが無い方が骨がしっかり癒合するということが判明しているので、そのようにご案内しています。