犬と猫の「巻き爪」「爪折れ」について|犬猫の治療ならKonomi動物病院

犬と猫の「巻き爪」「爪折れ」について|犬猫の治療ならKonomi動物病院

病態

・爪折れ

爪折れとは、爪の一部が欠けたり、根本付近から折れたりする状態です。

運動中などに爪が地面や物に引っかかることが原因になります。

爪の内部には血管や神経が通っています。そのため、その部分を損傷すると、強い痛みや出血が生じます。

・巻き爪

巻き爪とは、爪が伸びるにつれ内側へ湾曲し、皮膚に食い込んでしまう状態です。

特に加齢や運動量の低下などで爪が削れず、伸びすぎてしまうことが原因にあります。

また、犬と猫の狼爪という部分は地面との接触しにくいため、自然に削れにくく巻き爪になりやすい部位になります。

巻き爪が進行すると爪の先端が皮膚に刺さり強い痛みや出血、感染を引き起こします。

↑赤い丸の部分が狼爪です。地面と接触しずらいため、削れず巻き爪になりやすい部分です。

症状

「爪折れ」や「巻き爪」では以下のような症状がみられます。

・足をかばう、足を引きずる

・爪やその周囲から出血する

・巻いた爪が皮膚や肉球に食い込む

爪折れでは、出血が止まっていても血管や神経が損傷している場合があります。

巻き爪の場合、爪が皮膚に食い込んでいても被毛などに隠れて気づきにくいこともあります。

特に、出血が続いている場合や、出血が止まっていたとしても足に痛みがある場合。

爪が皮膚に刺さっているときは早めに受診されることをお勧めします。

診断

診断では、爪の状態や損傷の程度、皮膚の状態などを確認します。

爪の割れた位置、巻き込みの程度や出血がないかを確認します。巻き爪の場合は爪が皮膚に食い込んでいないかなども確認します

患部の痛みが強い場合には、必要に応じて鎮静処置をしてから爪や皮膚の処置をします。

治療

・爪折れの治療

①損傷した爪の処置

割れたり、折れたりした爪が残っている場合は、損傷部分を除去します。

この処置には痛みを伴うことがあるので必要に応じて鎮静処置などを行います。

②止血

損傷部分を除去すると出血するので止血を行います。

爪からの出血は「クイックストップ」という専用の止血剤を使用します。

・巻き爪の治療

①爪切り

巻き込んでしまい食い込んだ爪を適切な長さに切ります。

強い痛みを伴うため、場合によっては鎮静処置をします。

②傷口の処置

爪が刺さった部分を消毒、洗浄します。

処置の流れはこのようになります。

傷口の状態によっては包帯などで保護したり、抗生物質の処方になります。

↑扉に引っ掛けてしまい根元から折れた状態。神経の部分がむき出しになっています

↑残っている爪を切り、止血した状態。この子は塗り薬をして傷の保護をしてお返ししました。

↑巻き爪になってる状態。今回は皮膚には刺さっていなかったので爪切りのみしてお返ししました。

予後

「爪折れ」や「巻き爪」は適切な処置を行うことで改善が期待できる疾患です。

しかしそのまま放置していると、感染症を引き起こす場合や、傷口が深くなり治療期間が長くなってしまいます。

さらに重症化すると骨髄炎を引き起こすリスクもあります。