犬の口蓋裂|犬猫の治療なら広島市konomi動物病院

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犬の口蓋裂

口蓋裂について

口蓋裂は鼻腔と口腔を隔てている筋肉や粘膜に裂開が生じて、鼻腔と口腔がつながってしまっている状態をさします。

原因

ほとんどの場合は先天性であり、生まれつき罹患しています。なので、生後すぐに状態を確認することができ、症状も生まれてすぐにあらわれてくることが多くあります。

症状

鼻と口がつながってしまっているので、食べ物が鼻腔に入ってしまうことが問題です。そして、先天性ということもあり、母乳や離乳食を与えている期間に症状が強く出ることがあります。ミルクや母乳が鼻に入ってしまうことで、呼吸状態が不安定になってしまったり、鼻から逆流して出てきてしまったり、うまく飲み込めないといった症状があらわれます。

うまく食べ物を食べれないという問題は成長期の動物にとって、大きな障害となってしまいます。そのため、早期の治療(手術)を実施することがのぞまれます。

治療

手術の方法について

口蓋裂の治療は裂けている口腔粘膜などを縫合する治療になります。口蓋裂のレベルによってその治療難度は変わってきますが、縫合して閉鎖するという点は同じになります。

手術のタイミングについて

生まれつきの疾患なので、子犬であることが多く、手術のタイミングは悩むことが多いですが、生後2~4カ月程度で手術ができればよさそうです。生後1カ月程度の時期ではまだ体が小さすぎるため、麻酔管理が難しく、縫合するにも術野が確保しにくいという問題が出てきます。

手術後の管理について

手術した後に最も注意するのは、閉鎖したはずの粘膜が再度離開してしまわないかということです。できるだけそうならないように注意をしながら縫合をしていきますが、それでも口蓋裂のレベルによっては再手術を実施しないといけなくなるケースは少なくありません。

また、子犬が多いということもあり、手術して早い段階から飲食は始めていく必要があります。飲食が1カ月程度問題なくできれば治療は完了したといっていいかもしれません。

吸収性の縫合糸を使用することが多いので、基本的には術後の抜糸はありません。