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犬の副腎腫瘍摘出手術

犬の副腎腫瘍摘出手術

犬の副腎腫瘍について

体には副腎という器官が2つあります。副腎からは主に副腎皮質ホルモンというホルモンが分泌され、体の健康バランスを維持しています。
ストレスを感じることで放出量が増えることからストレスホルモンとも呼ばれます。

糖質・脂質・タンパク質などの栄養素の代謝や炎症・アレルギーへの反応、血糖値などにも影響を及ぼします。
通常は体内で1cmもない程度の非常に小さなものですが、それが体に多大な影響を及ぼしています。

副腎腫瘍はその名の通り、副腎の腫瘍です。
副腎が腫瘍化することで、多量のホルモンが分泌され、血中のコルチゾール濃度が上昇します。
結果、多尿や脱毛、石灰化などの症状を呈することがあります。

血中コルチゾール濃度が上昇する病態はクッシング症候群とよばれます。
クッシング症候群は下垂体性と副腎腫瘍に大別されます。
そのうちわけですが、9割は下垂体性の腫瘍由来であり、副腎腫瘍は1割程度となっています。
なので、副腎腫瘍は比較的稀な病気となるわけです。

診断方法

血液検査にてコレステロールや中性脂肪値が上昇することが一般的です。合わせてALP値や肝酵素値も高くなります。
しかし一般の血液検査ではそれがクッシング症候群と疑えても確定までは至りません。

次にホルモン検査があります。血中コルチゾール濃度を測定することでクッシング症候群の診断ができることがあります。
ただ、これでも、仮にクッシング症候群と判断できても、それが副腎の腫瘍か、下垂体性の腫瘍かどうかは判定できません。

そして、超音波検査によって確定診断するわけです。
通常5-6mm程度の副腎厚が、異常に肥厚しているかどうかを確認します。

治療について

副腎腫瘍の治療は一般的に外科的摘出となります。
その大きさや形態によって摘出ができるかどうかを見極めます。
本症例の場合は大血管を巻き込むことなく、明らかな腫瘍の転移病変も認められなかったため、摘出手術を実施しています。
(摘出する前に、内科的治療にて、ある程度状態の改善を試みます。可能な限り麻酔リスクを軽減する必要があります。)

状態により外科的手術が困難な場合は、内科的治療にて経過をみていきます。
副腎腫瘍に用いることのできる製剤は複数あるため、どれが個体に合っているか見極めていく必要があります。

副腎腫瘍摘出手術

副腎はその名の通り、腎臓の傍にあります。
腎臓と大動脈や大静脈の間に存在し、左右に2つ存在します。
本症例の摘出手術は腹部の正中切開により実施しています。左側の副腎腫瘍です。

腫瘍の存在を確認したら、慎重に周囲の組織から剥離していきます。
とにかく大血管が傍にあり、腎臓への血管を保護しながら作業をすすめます。
対象となる腫瘍は小さなものなのですが、とにかく慎重に丁寧に手術することが求められます。

副腎の摘出後も気を抜かず、重度の出血が起こっていないか、呼吸状態なども含めて管理します。

ホルモンバランスが大きく変わるので、術後にホルモン剤の投与が必要となります。
必要に応じて注射や点滴、内服など治療を行います。
手術した後も気を抜けないのが、この手術の特徴ですね。

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