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猫の糖尿病

猫の糖尿病治療

糖尿病について

糖尿病は誰もが聞いたことのある病気のひとつかと思います。
よく猫にも糖尿病があるんだって驚かれることがありますが、そうなんです。あるんです。
そして猫には割とよく発症する病気のひとつでもあります。
犬にも糖尿病はありますが、今回はそれは割愛いたします。

猫の糖尿病の特徴はインスリンを必要としないタイプが割と多いということです。
割と多いといっても少数ではありますが、人間みたいに99%インスリンが必要ということはありません。

糖尿病の診断は非常に簡単で、血糖値を測定することでおおよそ判定することが可能です。
もちろん、尿検査をすることで、糖分の検出ができれば、それは糖尿という判断で間違いありません。

治療について

猫の糖尿病の背景にはよく膵炎がかくれています。他にも基礎疾患がある場合は、その点には注意が必要です。
インスリンを必要としないタイプはこういった基礎疾患を治療することで糖尿病自体が完治することがあります。
ただ、やはり過半数はインスリンの投与が必要となります。

インスリンの治療の注意はその注射量や回数、注射液の種類などに非常に気をつかわないといけないということです。
われわれがよく使用する抗菌薬などは10倍程度の量の差はあまり意識しなくてもよいレベルだったりしますし、多くの薬剤は安全域というのが広いものです。
誤って、たくさん投与しても問題がほとんどなかったり、製薬会社というのは上手に薬を用意してくれています。
しかし、インスリンに限ってはそういうわけにはいきません。抗癌剤よりも注意が必要なのではないでしょうか。
それは誤って使用してしまうと簡単に命を奪ってしまう可能性があります。

なので、投与量や回数、注射液の選択は慎重に行います。
糖尿病の治療は、安定させるまでに非常に時間がかかることがあります。
なので、基本的に当院では入院治療をおすすめしています。
1日に何回も血糖値を測定しないといけないという一面もありますので。

ケトアシドーシスについて

糖尿病を診断した時点で、非常に弱って、全く食欲がなくなってしまっているケースがあります。
その多くがケトアシドーシスという状態に陥っています。
簡単にいえば糖尿病が非常に悪くなった状態ということです。
ケトアシドーシスは極度の糖不足により、飢餓状態になってしまった猫で生じます。
糖尿病性ケトアシドーシスともいいます。

治療には静脈点滴が必須となりますので、必ずといっていいほど入院管理となります。
24時間継続した点滴治療を行って、血糖値を安定させるようにします。
当院ではインスリンの持続点滴はもちろんですが、栄養価の高い点滴液を選択することで、早期の回復を見込めるようにしています。
その他、必要に応じて制吐剤や抗菌薬の投与を検討します。
ケトアシドーシスになっている猫の多くは、吐き気を伴っています。そしてその吐き気は膀胱炎からくることがあるため、抗菌薬の投与は早い段階で行うのもありかもしれません。

ケトアシドーシスは糖尿病の悪化した状態ということで、適切に処置することで、その改善が見込めます。
安定して飲食ができるようになれば通常通りのインスリン投与を開始または再開します。

糖尿病の予後について

糖尿病の管理の多くは家庭で行うこととなります。
もちろん、初期治療と上記のようなケトアシドーシスのような状態のときには院内処置となりますが、ほとんどの時間は家庭での治療です。
なので、安定した生活ができるかは、猫次第でもあり、家庭の環境次第でもあります。
安定した生活なので、飲食はもちろん、負担やストレスをかけないようにすること、温度や湿度にも気を配る必要があるかもしれません。

それでも体重が減ってきてしまう場合は短命となってしまうこともありますが、うまくいって5年以上生き続けている猫ちゃんもたくさんいます。
できるだけ元気に長生きしてもらえるようサポートしてまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

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