ウサギの腹腔内腫瘍摘出手術
ウサギの腹腔内腫瘍摘出手術
ウサギのお腹になにかおおきなものができている様子。レントゲンにて大きなかたまりが見受けられます。
(かなり痛がり、暴れるのでレントゲンや少し斜めになっています)
手術前の様子。隆起している腹部が視認できます。対象はかなり巨大です。
腹部を切開すると巨大な腫瘍があらわれました。腫瘍は腸管膜に存在し、腸管を極度に圧迫しています。圧迫された腸管は一部裂けて、腸管内容物が腹腔内に漏出しています。かなり重篤な状態です。レントゲン撮影時に非常に痛がり、嫌がっていたのがよくわかります。
腫瘍だけを取り除くことができれば一番なのですが、今回はそうはいきませんでした。圧迫壊死しかかっていた腸管も同時に切除し、摘出するしかありませんでした。切除した腸は断端をつなぎ合わせる必要があります。腸管吻合と呼ばれる手術を追加で行い、手術は完了となります。