動物の予防各種

動物の予防各種

予防各種

予防のお話

ペットの予防関係は大きく分けて4種類あります。混合ワクチン・狂犬病予防・フィラリア予防・ノミダニ予防です。 それぞれ予防の方法や動物種での違い、予防期間などが異なります。簡単にそれらの案内をいたします。
※予防方法は年々変わっていきます。当然ですが、院内で最良のものを提案するようにしています。

混合ワクチン

混合ワクチンは基本的に年に1回の予防接種です。
※ワクチンの種類によっては2年に1回のものもあります。

初回のワクチンの場合は1か月あけて2回以上接種する必要があります。
※生後2か月以内にワクチン接種をされている場合は、移行抗体が残存している可能性があり、1回目のワクチンがいわゆる捨てワクチンとなるため、3回接種することが一般的です。

混合ワクチンは接種の推奨時期はありません。いつでも接種することが可能です。
当院では合わせて簡単な健康チェックを実施するようにしています。

犬の場合

1種から11種までワクチンはありますが、7種以上の混合ワクチンはレプトスピラ感染症に対応したものとなっています。 特に野ネズミなどに接触する可能性がある環境であれば7種以上の混合ワクチンの接種を推奨しています。単純に種類が豊富なほうが予防範囲が広く良いのですが、
まれにワクチンアレルギーを起こすことがありますので、個体に合ったものを選ぶことが重要です。

猫の場合

猫は3種から7種までワクチンが流通しています。ほとんどの場合は3種の混合ワクチンで問題ありません。 室内飼育であっても外気との接触があればワクチン接種はしておくべきです。結膜炎などクラミジア感染疑いの病歴がある場合は5種ワクチンを推奨しています。

エイズワクチンについて

猫エイズワクチンは屋外飼育する可能性のある猫向けのワクチンです。完全室内飼育の場合は接種の必要はありません。

フェレットについて

フェレットは特にジステンパーの予防接種が重要です。ジステンパーの予防接種も随時受付しています。

狂犬病予防注射

注射について

狂犬病予防注射は混合ワクチンとは異なります。法律により義務付けられており、各地域での集合注射もあります。 当院では年中いつでも狂犬病予防接種に対応しています。接種後は過度の運動をひかえて、安静にするようお願いいたします。

登録について

狂犬病予防注射は注射だけでなく登録手続きをする必要があります。当院では以下の地域在住の方のために手続きの代行をすることができます。なお該当地域以外であっても予防接種は可能です。
・広島市
・安芸郡府中町

フィラリア予防

予防方法

年1回の注射または毎月の飲み薬で予防することができます。注射は1回で済み、飲み忘れることがないというメリットがあり、飲み薬の場合はノミダニとの合剤に対応しているという利点があります。
また飲み薬は錠剤タイプとチュアブルタイプに分かれていたり、様々な予防方法があります。当院では個体にあった予防方法を提案するようにしています。
※スポット剤もありますが、該当薬がダニ予防に対応していないなどの理由で、当院はオススメしていません。

ノミダニ予防

予防方法

犬の散歩など特に外出される場合はノミダニ予防をしっかりしておくことが重要です。近年はダニを媒介したヒトへの感染症が警鐘されています。当院ではスポット剤または飲み薬で対応が可能です。

・スポット剤をオススメするケース
食べ物アレルギーがあったり、胃腸が弱い場合
※スポット剤を滴下後は数日シャンプーをすることができません。

・飲み薬をオススメするケース
皮膚病があったり、多頭飼育で体を舐めあうことがある場合
フィラリアとの合剤は飲み薬での対応となります。
1か月タイプと3か月タイプがあります。

猫の場合

室内飼育であっても飼い主様を経由してノミが寄生することがありますので、猫にノミの予防は必要であると考えています。猫についても3か月タイプ(スポット剤)の予防薬ができましたので、これまでより管理がしやすくなっています。