犬・猫・ウサギの子宮蓄膿症|犬猫の治療なら広島市konomi動物病院

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子宮蓄膿症の治療



子宮蓄膿症は避妊手術をしていない犬および猫においてしばしば発症します。多くは大腸菌の子宮への侵入です。生理などによって子宮頚管が拡大し、菌の侵入をゆるしてしまい、易感染状態となります。子宮内は非常に菌が繁殖しやすく、かつ免疫があまり機能しません。よって全身状態の悪化を伴い、元気消失、食欲不振などの症状を呈します。多くは陰部からの排膿があるため異常に気付かれ来院されるケースですが、中には排膿しないときもあるので診断には注意を要します。近年は超音波診断技術が進歩して確実な診断が容易となりました。当院では子宮蓄膿症は確定診断がつき次第、即時手術を推奨しています。子宮蓄膿症に対する治療は基本的には手術しかありません。子宮卵巣を摘出することでほぼ確実な改善が見込め、内服治療は奏功しないケースが多いためです。手術自体はそこまで難易度の高いものではないので、あまり迷う必要はありません。とはいえ、しっかりとしたインフォームドコンセントを欠かさないように注意しています。本症例も術後にすぐに元気になってくれました。