膀胱結石摘出|犬猫の治療なら広島市konomi動物病院

膀胱結石摘出|犬猫の治療なら広島市konomi動物病院

膀胱結石摘出

膀胱結石は犬でも猫でもオスの場合はよく問題になりがちです。メスでも問題になることはありますが、オスほどではありません。1mm以下の極めて小さなサイズの結石の場合は食事で溶解も可能かもしれませんが、5mm以上、ましてや1cmを超えだすと外科的に摘出するしかありません。膀胱は命に直結する場所ではないので比較的術後の経過は良好なことが多いです。あとは本疾病に関しては早期発見早期治療が良いかと思います。手術適応となる膀胱結石は即日手術を推奨しています。唐突な手術は踏ん切りがつきにくいかもしれませんが、早く決断していただける方が治療の反応は良いことが多い気がします。

 

結石の種類

ストルバイト

リン酸アンモニウムマグネシウムという成分からなる結石をストルバイト結石と呼びます。一番多いタイプです。マグネシウムの含有が多い食事をとることでできやすくなりますが、尿のpHがアルカリ性に傾くことでも結石が生じやすい傾向にあります。

シュウ酸カルシウム

次にパターンとして多いのが、シュウ酸カルシウム結石になります。やはりカルシウムが多く含まれる食事をとることで、発症しやすいタイプになります。カルシウムは体に良いイメージがありますが、与えすぎも要注意ということになります。またシュウ酸カルシウムは膀胱結石ではなく、腎臓にできる腎結石に多くみられます。腎結石は膀胱結石とは異なり、手術で摘出することが非常に難しいものになります。さらにシュウ酸カルシウムは食事療法でも改善しにくいという特徴があり、頭を悩ませる結石の種類になります。

検査方法

レントゲン検査

結石の検査は画像による診断がとても重要です。特にレントゲン検査は結石の数の確認や尿道および尿管のチェックなども行うことができるので、非常に有用です。当院では超音波検査とレントゲン検査を中心に結石の診断を行うことがほとんどです。

超音波検査(エコー検査)

エコー検査は生体に害をあたえることなく、非常に簡便にできる検査方法です。結石の中にはレントゲンにうつらないタイプがあることが知られています。レントゲン確認ができない場合でも超音波検査は結石の有無の判定ができることがあります。また微小な結石でも検出することができるので、超音波検査はとても重要です。

膀胱結石摘出手術について

膀胱結石はほとんどの場合が摘出手術の適応となります。血尿や頻尿、痛みなどの症状がある場合は摘出手術の検討いただく必要があります。膀胱結石摘出の手術は比較的安全に行うことが可能です。当院では、膀胱結石に対して、できるだけ早期の摘出手術を推奨してします。ただ、一刻をあらそうようなものではないので、手術の必要性については検討いただいてもよいかもしれません。

結石の摘出手術は開腹手術となります。下腹部の中心あたりを切開して膀胱を露出させます。膀胱の中央あたりを慎重に切開して結石を摘出します。切開した膀胱は尿の漏れがないように丁寧に縫合して閉腹します。